2023-01-01から1年間の記事一覧
逆向き計算を援用した数値変化追跡(2) コラッツの計算で、step数が70 前後とstepの長い数がありました。 X≦60 の範囲では X=27,31,41,47,55 です。 それらのX値は、コラッツの計算でpeak値がいずれも 4616 となります。 そこで、1をスタートの数とし…
逆向き計算を援用した数値変化追跡(1) ここからは、コラッツの計算を逆向きにたどることにより見えてくる数の 構造とそのグループ化、そして双方向の計算の関係について調べていき ます。 コラッツの計算は任意の数Xからスタートし、最終的に1に向かって…
コラッツ計算図による発散の有無調査 これからコラッツの計算で1へ収束するかどうかの確認作業に入ります。 まず、コラッツ予想-2~5で見てきた図に関して、収束、循環、および 発散可能性について調査を進めます。 -2~5において、数Xが奇数のとき、…
コラッツの計算で現れる数値関係(2) 2進法計算による数値パターン ここでは奇数→奇数のフローに入る数のグループはどのようなものか 2進法による計算を行い、調査を進めます。 奇数値Xを2進法で表すことにより、奇数処理の連続step数を知ること ができ…
コラッツの計算で現れる数値関係(1) ここから発散の有無について見ていかなければなりませんが、その前に コラッツの計算で現れてくるいろいろな数の関係をしばらく見ていくことで、 その精妙さと奥深さを味わってみたいと思います。 コラッツの計算によ…
循環パターンの調査(補足) コラッツの計算においては循環パターンが発生することはないとの前回の 判定を支持する結果となるかどうか、n,m のいくつかの値について交点の X値を計算してみました。 このように、数値計算結果では正と負の値の間に挟まれる奇…
循環パターンの調査(係数3の3) ここで、連続奇数処理step数をn、連続偶数処理step数をmとして、 nとmをパラメータとして、交点のX値を求めます。 まず、交点のX値を求める式はつぎのようになります。 この式から交点のX値が正の整数で且つ奇数である…
循環パターンの調査(係数5と3比較) ここまでの計算結果を見やすくするために係数5と3を表にまとめました。 表の数値は、前回までに見てきた係数5と係数3について、交点の計算 式の左辺を整数Xについて計算した値です。 係数5について 表中、太線で…
循環パターンの調査(係数3の2) 前回計算結果の例を直線の交点として図に表してみます。直線Xと交差 する直線との交点位置を示す線を数値欄に引いています。 以上の計算結果を表にまとめました。 コラッツの計算である係数3の場合は、左辺の式から算出さ…
昨日の内容で、偶数3stepの計算 奇数連続2偶数2→奇数1偶数1 が 誤っていました。 お詫びして訂正します。 奇数処理と偶数処理のstep数がそれぞれ同じならば、直線の傾きは変わり ませんが、奇数処理3step偶数処理2stepと、奇数処理3step偶数処理 3step…
循環パターンの調査(係数3の1) ここから、係数3について調べていきます。 つぎの図は奇数値処理1回で偶数が現れる場合を表しています。 この図は奇数値計算1stepと偶数値計算1stepの関係を表しています。 図において太線がコラッツの計算による数値…
循環パターンの調査(係数5の2) 今回も前回の係数5の計算式について見ていきます。 計算式の途中から得られる2本の直線の交点を図に表し、交点のX値を 求めます。 下図において、奇数処理3stepと偶数処理4stepの組合せで2本の直線を 引き、その交点…
ここまで、コラッツの計算の位置づけと期待値計算による1への収束の有無 を見てきました。 しかし、循環パターンと発散パターン発生有無について、 どちらもまだ見極めることができていません。 そこで今度は循環パターンについて、係数5の計算と比較しな…
期待値計算による1への収束の調査(2) ここでは前回の計算フローにしたがって期待値の計算をしていきます。 期待値①は、step1の計算結果にstep1で奇数が発生する確率を 掛けたものになるから、奇数発生確率を 1/2 として次のようになります。 つぎに期…
期待値計算による1への収束の調査(1) 奇数値計算の全step にわたってコラッツの計算式から得られる計算結果の 期待値が、スタート時の整数Xに比べて大きいか小さいか、それとも等しいか を調査します。 計算結果の期待値がスタート時のXより大きければ発…
係数の違いでわかること ここまで奇数Xの計算に係数1,3,5 の違いを見てきました。 これら3つの 計算式に何か関係がないか調べてみます。 以上の関係が見られました。 3つの式の間に 式A が挟まることで計算値の 動きに大きな変化が現れます。 係数3…
係数1、係数5の計算図 ここではコラッツの計算と同様に 係数1、係数5の計算結果を図に表して みます。 まず、係数1の計算結果から奇数値の計算結果を表示します。 全ての奇数値が1に向かって収束していきます。 その動きから、奇数の中にも奇数処理後…
係数1、係数3、係数5 の計算 コラッツ予想は、Xが奇数なら (3X+1)/2、偶数なら X/2 の計算を繰り返す 操作を行ないますが、それを挟んで、つぎのような計算を行なうことにより、この 予想の位置づけを俯瞰してみます。 ① 係数1 整数Xが奇数なら (X+1)/…
コラッツ計算図 前回の図で太線で表しているのは、X=17 の計算値の動きです。17 の場合 は1に到達するまでに3回のループを経由しています。これは計算の途中に 奇数が3回現れたことを表しています。そのループはいずれも奇数計算1回で 偶数値になる単順…
スタート時の計算対象を奇数とする理由 前回の計算要領②については、つぎのような理由により決めました。 コラッツの計算を基本小さい数から順次行なっていくとしたとき、全ての偶数 は 1step 以上の偶数処理の結果、すでに計算されている当該偶数より小さい…
コラッツ予想について 一昨年、コラッツ予想について懸賞金がかけられたとのニュースが流れ ました。 ------------------------------------------------------------ 「どんな正の整数も、偶数なら2で割り、奇数なら3倍して1を 足す。この操作を繰り返せば…
閑話休題(6) ここまで、オイラーの素晴らしい贈り物 「オイラーの公式」 を頼りに、 数に関わるいろいろな試みを行ってきました。 つくづく思うのは、真偽を超えて数の世界のeと物理の世界のcとの 類似性です。eは自然対数の底、cは光速です。 eに対…
素数個数とlogの世界 そもそも素数個数とeの指数との間にはどのような関係があるのでしょうか。 もう少し探ってみます。 logXは直交座標系のXをeの指数の値に変換した値なので、logXの式と、 私がこだわっている素数個数の式との間にどのような関…
素数の解析にオイラーの公式を利用する(2) ここでは、前回の計算をつぎの要領で行います。 以下の範囲で計算してみます。 整数X 2≦X≦102 素数n 2≦n≦X ここでは分母のn値を全ての整数ではなく、X以下の全ての素数としま した。 X以下の全素数が…
素数の解析にオイラーの公式を利用する(1) 前回の関係はつぎのように、e の指数の場に素数個数を閉じ込める ことができることも示しているようです。 ここで、X値を正の整数、n値をX以下の素数としてeの指数を含めて 計算することにより、素数の判定お…
素数とeの指数の場(4) ここからは素数および素数個数の扱いをeの指数の場に移していく作業 に取り組んでいきます。 まず、数の風景-64~66で見てきた素数個数比率ξと、素数個数を 求めるプロセスとの整合性を図ります。 このように、分割数nを n…
素数とeの指数の場(3) 前回、素数は「1<n<Xの整数nで割り切れるnが0個の整数X」である ことを考えましたが、オイラーの公式に用いたR-i座標をイメージして それを模式図に表せばつぎのようになるでしょうか。 例としてX=1~11について表し…
素数とeの指数の場(2) 前回、直交座標とeの指数の場の関係を表にしましたが、問題ないか 素数が含まれる実数の世界について数値計算により確かめてみます。 特に問題ないようです。 ところで素数は実数のうち正の整数の世界にあるので、虚数や小数の 世…
素数とeの指数の場(1) しばらく休止して素数について考えていましたが、ここまでの思考実験 の過程を記述してみます。 ここからは、場の設定や計算手法など、いささか荒っぽい飛躍も含まれ ています。 それも一つの試みと受けとめていただければと思いま…