徒然散歩

経済や数学など自分の興味ある分野について書いています。

数の風景-136

 素数とeの指数の場(1)

 しばらく休止して素数について考えていましたが、ここまでの思考実験
 の過程を記述してみます。
 ここからは、場の設定や計算手法など、いささか荒っぽい飛躍も含まれ
 ています。 それも一つの試みと受けとめていただければと思います。

 直交座標系で表される正の整数は、連続的に変動する実数ではなく
 1刻みの離散数ですが、素数はさらに1とその数自身でしか割り切れ
 ない離散数になっています。
 素数については、数の風景-58~68で見てきましたが、その出現は
 自然対数の底eと密接に関わっていることまでは見えてきました。
 一方、複素数まで拡張した数世界ではオイラーの公式が高次方程式
 の解法に絶大な効果を発揮することが確認されました。

 そこで、e と e のx乗 そして素数個数との関係が どのように表される
 か整理してみました。
 上の関係には、数の風景-66で見た素数個数比率ξとlogxとの関係
 も含まれています。

 表中、直交座標の場で表している関係はつぎのように確認しました。

 これで素数の扱いをeの指数の世界まで拡張する扉を開くことができ
 ました。