コラッツ計算図による発散の有無調査
これからコラッツの計算で1へ収束するかどうかの確認作業に入ります。
まず、コラッツ予想-2~5で見てきた図に関して、収束、循環、および
発散可能性について調査を進めます。
-2~5において、数Xが奇数のとき、係数1、係数3、係数5で異なるのは
奇数処理で接する直線の傾きでした。
それらは係数1では(X+1)/2、係数3では(3X+1)/2、係数5では(5X+1)/2
となっています。その傾きは、係数1で1/2、係数3で3/2、係数5で5/2で
あり、この傾きが発散パターン発生の可否を決定しているようです。
つぎの図はコラッツの式の (3X+1)/2 の直線に換えて (3X+X)/2 として
傾きを 2 にしたものです。
すると、つぎのように全ての奇数値Xが1回の処理で循環モードに入って
しまいます。
奇数Xがこの直線に接するときの値は2Xで偶数、その1/2は奇数Xに戻り
ます。
この直線は傾き2 切片0であり、この傾きが奇数Xに対して収束と発散の
境界となっています。
計算結果が1に収束するには、奇数処理で接する直線の傾きが2未満で
ある必要があり、コラッツの式 (3X+1)/2 の傾きは 3/2<2 なのでその
範囲内にあります。