徒然散歩

経済や数学など自分の興味ある分野について書いています。

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

マジ経85  経済モデル-2

ここでは自分の考える根源的な経済活動であるエネルギー循環モデル(生命体モデル)を紹介する。生命体モデルの活動システムは下図のように表される。あらゆる生命体は自己を取り巻く環境から食料を取り込み、それを分解して自己の成長に必要な素材に変換し…

マジ経84  経済モデル-1

ここで経済モデルについてレビューしていく。下図は古典派、ケインズ学派およびマルクス経済学に基礎をおくレギュラシオン理論でもイメージされている模式図だ。 これを整理(企業部門を統合)して単純化すれば下図のようになる。経済社会における貨幣の流れ…

マジ経83  バブル

1985年9月のプラザ合意を契機に日本経済はそれまでの輸出主導から内需拡大へ大きく路線を変更した。円・ドルレートは85年初の250円台/$から87年初の150円台/$まで劇的に値上りした。国内の金融政策は大幅な金融緩和へと舵を切られ、公定…

マジ経82  現在の物価状況は

現在われわれを囲む物価変動はどのような状況になっているのだろうか。生産活動は海外製品との価格競争に打ち勝つ必要からと国内でのシェア拡大をめざしてたゆまぬコスト低減活動が進められている。一方、生産活動に必要な原材料や動力の原料は大半を輸入に…

マジ経81  需要主導の物価変動

市場において需要増により取引価格が上昇した場合、需要増に応じて供給力の増強が図られる。そしてこれ以上の価格上昇が見込めなくなった所で供給力は安定する。逆に市場において需要減により取引価格が下落した場合、需要減に応じて供給力の削減が図られる…

マジ経-80  コスト要因主導の物価変動

有価値の生産に必要な原材料や動力あるいは人件費などの1つまたはいくつかが値上りすると、コストが上る。生産者はコストの上昇分を回収するのに売値を上げざるをえなくなる。これは供給力が低下したといえる状況だ。売値が上れば需要が減少する。 逆に生産…

マジ経79  供給力と物価変動のイメージ

物価の動きは供給力が十分でない分野ではディマンドプル型のインフレ基調、供給力を十分に持つ分野ではコストダウン型のデフレ基調となる。社会全体でもこの供給力と物価変動の関係は基本的には変わらないとみる。 ここまで考えてきた供給力と物価変動の関係…

マジ経-78  供給力と物価変動-2

整理すると供給力の違いにより景気変動に伴う物価のトレンドに違いが現れる。( )内に物価トレンドを示す。 供給力が小さい分野 ・・・ 物価上昇基調 好況 → 景気後退 → 不況 → 景気回復 (上昇ぎみで維持) (維持) (維持or下落ぎみで維持) (上昇) 供給…

マジ経-77  供給力と物価変動-1

供給力が十分でない分野の需給は景気後退時は需要が冷え込み、もともと不足がちな供給に近づく。したがって物価は上昇から沈静化へ、そして下落へと向かう。景気回復時には供給はゆっくりと回復するが、往々にしてそれを超える需要増により、ディマンドプル…