徒然散歩

経済や数学など自分の興味ある分野について書いています。

2022-01-01から1年間の記事一覧

数の風景-135

ζ関数の動きを R-i 座標上で表示 数の風景130~132で見てきたRとiの関係を R-i 座標上で表示して みます。 データ表示は省略しますが、そこで使用したデータと同じです。 図からa=0のときが最も振幅が大きく、a値が大きくなるにしたがって …

数の風景-134

ζ関数実数値変動の要因(2) 前回、a=0.5のとき、xが1ずつ増えていく場合と0.5ずつ増え ていく場合とでは異なる実数の中心値に向かってシフトしている様子が 見られました。 私はこの動きは、前に見てきたオイラー定数γのようなものではないか と…

数の風景-133

ζ関数実数値変動の要因(1) ζ関数の大きな変動の発生原因は何なのか、a値がζ関数の実数値 シフトに大きく関与している理由は何なのか、これらの疑問を解明しな ければζ関数零点とa値との関係を明らかにすることはできないよう です。そこで、指数の実数…

数の風景-132

ζ関数零点探査(4) 前回に加えて今回はa=0とa=1の場合について △R-∫R、△i-∫i のグラフを見ます。 ここまでの5つのグラフから、指数s=a+ibの実数部aと虚数部bの 変化に伴うζ関数の中心値の動きと振幅の大きさの変動には、つぎの特徴 が…

数の風景-131

ζ関数零点探査(3) 前回見てきたのは、指数実数部a=0.5のときのグラフでした。 では、 a値が0.5以外の場合はどのようなグラフになるでしょうか。 ここでは、 a=0.3、a=0.7の場合について計算してみます。 以上から、a値が大きくなるに…

数の風景-130(補足)

前回、a=0.5における「ζ関数の△-∫」グラフのデータが抜けていたので 追加します。表中の色表示部は零点付近の値です。

数の風景-130

ζ関数零点探査(2) 前々回、前回の計算結果ではいずれも、零点とされているb値付近で 関数値の実数部Rが0に接近している様子が見られます。 ここで b=14.1 付近を拡大した計算結果を見てみます。 計算値は実数、虚数ともに小刻みな振動を繰り返しなが…

数の風景-129

ζ関数零点探査(1) オイラーの公式に用いられるeのiθ乗の形の加減算については数の風景 -116,119で見てきました。ここからはこれを使ってζ関数の零点探査 をやってみようと思います。 ζ関数の計算は前回と同じく、1≦x≦535 の区間で行います…