逆向き計算を援用した数値変化追跡(3)
前回に続いて、peak値が 4616 となるコラッツ計算での逆コラッツの並び
について調査を進めます。
つぎは表の左側に 1からスタートし、peak値 4616 を経由して 奇数値
X=27 に到る逆コラッツの計算値を配置し、その右にそれぞれの数値
に対して1つの分岐も漏らさないよう step(-1)の分岐、step(-2)の分岐、
さらにstep(-3)の分岐を並べて表したものです。
この表で、step(-1)~(-3)の数は、全て X=27 からスタートした計算の
流れに合流しています。
また、step(-1)の分岐、step(-2)の分岐での奇数の発生が非常に少な
いことがわかります。分岐(-1)では49個の整数のうち奇数値は8個しか
発生しておらず、さらに分岐(-2)では偶数しか発生していません。
これは、コラッツの計算中に発生する奇数と偶数の比率を 奇:偶=1:1
として1への収束判定を行なっていたこれまでの前提を見直す必要が
あることを示しているようです。