徒然散歩

経済や数学など自分の興味ある分野について書いています。

数の風景-133

 ζ関数実数値変動の要因(1)

 ζ関数の大きな変動の発生原因は何なのか、a値がζ関数の実数値
 シフトに大きく関与している理由は何なのか、これらの疑問を解明しな
 ければζ関数零点とa値との関係を明らかにすることはできないよう
 です。そこで、指数の実数成分aが、どれくらいのx値でζ関数の実数の
 中心値を動かし、定着させるのか見ていきます。
 a=0.5のとき、b値をζ関数の零点とはならない b=10、18、23 と、
 零点付近の値となる b=14、21、25 の6つの場合についてグラフ
 にしてみました。

f:id:shurrow2005:20220305071340j:plain

f:id:shurrow2005:20220305070547j:plain

 以上から、x=4 辺りではっきりと零点付近のグループとそうでないグル
 ープに別れ、それ以降は0.5前後の振幅で脈動しているけれども、中心
 値は大きな変化がないように見えます。
 ζ関数ではありえませんが、参考までにx値を1から0.5ずつ増加させて
 みたらどうなるか計算してみました。

f:id:shurrow2005:20220305070746j:plain

f:id:shurrow2005:20220305071038j:plain

 結果にはちょっと驚きました。というのも、x値が1から0.5ずつ増加する
 場合は、1から1ずつ増加する場合とはまるで異なる中心値へ実数値が
 シフトしているからです。
 数の風景-128、130で見たシミュレーションの式∫Rによるグラフには、
 中心値のゆらぎが全く見られなかったので、予想はしていましたが、これ
 ほど劇的なシフト方向の変化が見られるとは・・・

 

 

f:id:shurrow2005:20220305074808j:plain