ζ関数実数値変動の要因(1)
ζ関数の大きな変動の発生原因は何なのか、a値がζ関数の実数値
シフトに大きく関与している理由は何なのか、これらの疑問を解明しな
ければζ関数零点とa値との関係を明らかにすることはできないよう
です。そこで、指数の実数成分aが、どれくらいのx値でζ関数の実数の
中心値を動かし、定着させるのか見ていきます。
a=0.5のとき、b値をζ関数の零点とはならない b=10、18、23 と、
零点付近の値となる b=14、21、25 の6つの場合についてグラフ
にしてみました。
以上から、x=4 辺りではっきりと零点付近のグループとそうでないグル
ープに別れ、それ以降は0.5前後の振幅で脈動しているけれども、中心
値は大きな変化がないように見えます。
ζ関数ではありえませんが、参考までにx値を1から0.5ずつ増加させて
みたらどうなるか計算してみました。
結果にはちょっと驚きました。というのも、x値が1から0.5ずつ増加する
場合は、1から1ずつ増加する場合とはまるで異なる中心値へ実数値が
シフトしているからです。
数の風景-128、130で見たシミュレーションの式∫Rによるグラフには、
中心値のゆらぎが全く見られなかったので、予想はしていましたが、これ
ほど劇的なシフト方向の変化が見られるとは・・・