徒然散歩

経済や数学など自分の興味ある分野について書いています。

数の風景-111

 位相を合わせて小分け関数を合算してみる(2)
 
 今回は前回と同じサンプル関数、同じ手順で、各次-1 と 各次+i
 の2つの小分け関数について計算してみます。
 前回計算手順③④の結果をつぎのようにまとめました。

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 上の2つの計算結果も前回と同じになりました。
 各次+i について、θを横軸にして、小分け各関数の
 R値とi値の変化を図に表します。

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 その合算値を図に表します。やはり、数の風景-97での図と
 同じになります。

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 小分けの仕方はいくらでもあり、それに応じてその零点も異なって
 きます。それらの小分け関数を、位相を合わせて合算すると、元の
 高次方程式の値に一致します。
 一致する理由は、その計算手順にあるようです。
 小分け関数の計算手順は、一般の高次方程式の計算の途中で
 関数を小分けした状態で、各関数の零点を求めていることになり
 ます。このすべての小分け関数値を一つのX値で計算して足し合
 わせる作業は、元の関数1本を同じX値で計算することと同じに
 なっているようです。

 このように関数を小分けにして求める解は、まるで解のパッチワーク
 のようです。
 また、小分け関数と高次方程式の関係は、石英や長石や雲母など
 の鉱物でできた花崗岩、メチルやエチルやプロピルなどのアルコ
 ールが混合した燃料のようなものにも見えてきます。

 

 

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