位相を合わせて小分け関数を合算してみる(2)
今回は前回と同じサンプル関数、同じ手順で、各次-1 と 各次+i
の2つの小分け関数について計算してみます。
前回計算手順③④の結果をつぎのようにまとめました。
上の2つの計算結果も前回と同じになりました。
各次+i について、θを横軸にして、小分け各関数の
R値とi値の変化を図に表します。
その合算値を図に表します。やはり、数の風景-97での図と
同じになります。
小分けの仕方はいくらでもあり、それに応じてその零点も異なって
きます。それらの小分け関数を、位相を合わせて合算すると、元の
高次方程式の値に一致します。
一致する理由は、その計算手順にあるようです。
小分け関数の計算手順は、一般の高次方程式の計算の途中で
関数を小分けした状態で、各関数の零点を求めていることになり
ます。このすべての小分け関数値を一つのX値で計算して足し合
わせる作業は、元の関数1本を同じX値で計算することと同じに
なっているようです。
このように関数を小分けにして求める解は、まるで解のパッチワーク
のようです。
また、小分け関数と高次方程式の関係は、石英や長石や雲母など
の鉱物でできた花崗岩、メチルやエチルやプロピルなどのアルコ
ールが混合した燃料のようなものにも見えてきます。