徒然散歩

経済や数学など自分の興味ある分野について書いています。

数の風景-102

 一般の高次式の解法を特別な形の高次式に適用(2)

 今回は、数の風景-92で対象にした高次式について計算して
 みます。
 数の風景-92で扱った式のうち、つぎの2つについて一般の
 高次式に適用した方法で再度計算してみます。

f:id:shurrow2005:20201226164152j:plain

 ここでは理解を深めるために、n次式においてn=1~5の解を
 計算してみます。
 まず、xのn乗-1=0 について、2πを40分割して、それぞれの
 ポイントで関数値を計算します。 虚数iの計算は、+sinθに
 ついて行います。
 計算結果をつぎのグラフに表します。

f:id:shurrow2005:20201226164344j:plain

 グラフで、Rとiの曲線がR,i=0,0の横軸上で交差している点
 が、R,i 共に0となる完全な零点です。n=1では位相θ=2π
 の1個、n=2では位相θ=πと2πの2個、・・・ と次数に等しい
 数の零点が見つかります。

 つぎにxのn乗+1=0 について、上と同様の方法で計算します。
 n=1~5についての計算結果をグラフに表します。

f:id:shurrow2005:20201226164525j:plain


 ここでも上と同じように、次数に等しい数の零点が見つかります。

 この結果は数の風景-92で解としていたものと異なっています。
 -92では各次数について解が最小値の位相1つしかなく、誤り
 ではないけれど解の数が不十分であることが、今回の解と見比
 べることによって判明しました。
 したがって、解を見逃さないためには一般式に用いた計算法で
 あらゆる高次式を計算するのが最も良いようです。

 

 

f:id:shurrow2005:20201226164655j:plain