高次方程式の零点を作る(1)
一般にX値をある値Aとするとき、その値をXに入れて関数f(x) を
計算したとき f(A) となりますが、この値を0にするには元の関数
の定数項をつぎのように変更すればいいことになります。
f(A) の値は定数なので、このように定数項を変更するだけで簡単
に零点を作れます。
数の風景-93で見た12次方程式の例で、X=(√3+i)/2 の点を
零点にしてみましょう。
X=(√3+i)/2の計算結果が -3-1.61i となっているため、計算結果を
0にするために、元の定数項 3 に -3-1.61i の逆符号 3+1.61i を加
えて定数項を 6+1.61i に変更しています。
定数項をこの値に変更して計算してみます。
定数項を変更することで X=(√3+i)/2 の点を零点にすることが
できました。このように、定数項変更可という条件下でなら、簡単に
狙ったポイントを零点にすることができます。