徒然散歩

経済や数学など自分の興味ある分野について書いています。

数の風景-97


 一般の高次方程式の解法(5)


 ここでもう少し次数の低い方程式の解について、つぎのサンプルで
 見てみましょう。

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 零点のありかを探すのに、今回は2πを40分割して、それぞれの
 ポイントで関数値を計算してみます。
 計算の方法は簡単で、つぎの手順で進めます。

 各ポイントを実数Rと虚数iとに分け、R、i 別につぎの計算を行う
   位相θの値をπ/20から40π/20まで、π/20ずつ大きくして
   いき、それぞれのθ値でつぎの計算を行う
     R ・・・ X=cosθとおいて
            (Xの7乗) のとき → cos(7θ)

           5(Xの6乗) のとき → 5cos(6θ)
             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
           Xのとき → cos(θ)
           定数項 →  6
         以上を合計する  → それぞれのθ値でのR値
      i ・・・ X=sinθとおいて
            (Xの7乗) のとき → sin(7θ)
           5(Xの6乗) のとき → 5sin(6θ)
             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
           Xのとき → sin(θ)
           定数項 →  0
         以上を合計する  → それぞれのθ値での i値

 40ポイントで以上を計算した結果、つぎのようになりました。

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 θを横軸にして、Rとiの値の変化を図に表します。

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 上の図から、零点はRで4箇所、iで8箇所あるようです。

 

 

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