数のグループを考慮した期待値の見直し(2)
前回の期待値計算式での数値計算結果では約 0.6 になりました。 その
理由は G1~G3 を1単位としてコラッツの計算を見たときに、分母となる
step(-1) の4個の数のうち3個が偶数、残り1個が奇数であることにあり
ます。
分子は偶数の 1/2 の数3個と奇数の 3/2倍+1/2 の数1個になるので
計算結果は明らかに1未満になります。
分母に奇数処理できる奇数値が1個しか存在しない理由は-23,27で
見たとおりです。
このような理由から、コラッツの計算において発生する奇数は奇数全体
のほぼ 1/3 となります。
つぎの表は、P値 (P=1,2,3,・・・)を使い、整数Xをグループ1,2,3に分けて
数値、発生率、期待値をP値で計算、表示したものです。
ここで期待値について、P値単位でグループ1,2,3を1packにしてつぎの
ように X値/step(-1) の値をP→∞について求めます。
数式による計算結果は、前回数値計算結果に一致しました。このように、
コラッツの計算による数値の動きは全体として小さい値に向かって収束
していくことが計算式によっても確認されました。