素数の正体は (3)
ここまで素数について考えてきたことをまとめてみます。
まず、正の整数Xに含まれる素数個数の推定式を X/( log X - 1)
として、この式から素数個数のイメージを描いてみます。
ここで、X=10 から X=10000 までのいくつかの数について
つぎのような手順に従って素数個数を計算してみます。
下線が引かれた数値は、数の風景-64で見てきた素数個数比率
です。底を X/e として e の対数を計算した値で、X値が大きくなる
ほど、その値は小さくなります。
上の模式図では“ξ”で表されているもので、ξ=1/( log×- 1)
の関係から、log X は log X =1+1/ξ となります。
私はこの ξ=素数個数比率 が「素数の素」とでも言うべき値だろう
と考えています。
いくつかのX値について、この値がどのように変化していくかを見て
みましょう。
繰り返しになりますが、これは整数Xの中に、X以下の素数が含まれ
る割合を示すグラフになっています。 そしてこのX倍が素数個数に
なります。