数Xの構造解析 その(2)
数の風景-48で、logの構造について見てきましたが、このlogの式
からも数Xの計算式を見出すことができます。
前回同様、いくつかのX値について、nの値が100、1000、10000の場合
についてこの式を計算し、この式から得られた数値とX値との差を調べ
てみました。
この場合は、上の結果から分かるように、Xの値が1に近いほど計算値
とX値との誤差は小さく、またn値が大きいほどその誤差は小さくなって
いきます。
式の構造をよく見てみると、X値が1に近づくことは、eの指数値が0に
近づくことでもあります。その意味では前回同様 e の0乗付近でのXの
近似計算のときが最も精度よく計算できるという結果となります。
これは私見ですが、実数は(オイラーの公式によれば虚数も)宇宙の
摂理に矛盾しないよう e の指数として存在しており、われわれは直交
座標系を用いて計算をしているけれども、それは e の0乗付近を大き
く拡大した世界なのではないでしょうか。