徒然散歩

経済や数学など自分の興味ある分野について書いています。

数の風景-70

 数Xの構造解析 その(2)


 数の風景-48で、logの構造について見てきましたが、このlogの式
 からも数Xの計算式を見出すことができます。

 

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 前回同様、いくつかのX値について、nの値が100、1000、10000の場合
 についてこの式を計算し、この式から得られた数値とX値との差を調べ
 てみました。

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 この場合は、上の結果から分かるように、Xの値が1に近いほど計算値
 とX値との誤差は小さく、またn値が大きいほどその誤差は小さくなって
 いきます。
 式の構造をよく見てみると、X値が1に近づくことは、eの指数値が0に
 近づくことでもあります。その意味では前回同様 e の0乗付近でのXの
 近似計算のときが最も精度よく計算できるという結果となります。
 これは私見ですが、実数は(オイラーの公式によれば虚数も)宇宙の
 摂理に矛盾しないよう e の指数として存在しており、われわれは直交
 座標系を用いて計算をしているけれども、それは e の0乗付近を大き
 く拡大した世界なのではないでしょうか。


 

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