各虚数の整理と表示(3)
前回までの検討の結果、すべての虚数を(R+i)の形で表すことが
できるようです。
ここでの数aの表し方は αの平方根各回数の値に、それに応じた
各種の数を掛けた形になります。そして各種の数はすべて(R+i)
の形で表すことができます。 それら各種数を計算してみます。
ここで虚数 k について2乗、3乗、・・・、16乗までの計算を行った結果を
つぎに示します。
計算結果から、各種の虚数を (R+i)の形で表すことができ、その値は
上のように表されることがわかりました。また虚数 k が16乗で 1 になる
ことが確認されました。この変化を実数、虚数別に 整理してみました。
このような関係は、kよりも下位の各虚数記号にも展開できることが
容易に類推できます。それら多種類の虚数は、R-i 座標上で半径1
の円周上に完全に閉じ込めることができ、各虚数はその円周上を
びっしりと埋め尽くすことになります。
そして結局、
「細分化された各虚数はすべて実数Rと虚数iの和(R+i)の形で表す
ことができる」
となります。またしてもオイラーの公式のすごさを見せつけられました。