徒然散歩

経済や数学など自分の興味ある分野について書いています。

数の風景-64

 素数の正体は (1)

 ここまで素数の累積個数についてあれこれ見てきたけれど、肝心の素数
 正体については迫ることができていません。もっとよく理解することはできない
 でしょうか。
 前々回、素数個数推定値を P(n)として、P(n) = n/( log n - 1)

 を見てきました。
 私はこの式を簡単に見過ごすことができません。もっとじっくり見てみたいと
 思います。
 ここからは自然数 n を正の整数×に置き換えて、P(×) = ×/( log×- 1)
 を素数個数関数として見ていきたいと思います。
 この式は整数×に1/( log×-1)を掛けた形です。つまり1/( log×-1)

 は整数×に対する「×以下の素数個数の比率」を示す値ということになります。
 素数個数比率 1/( log×--1)は、底を(×/e )としてつぎのように書き表さ
 れます。

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 このように見てくると、素数自然対数の底 e と密接に関わって存在している
 ことは間違いないようです。

 

 

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