徒然散歩

経済や数学など自分の興味ある分野について書いています。

数の風景-63

 素数の近似式(4)

 
 前回、自然数nまでの素数個数の推定値をP(n)として

       P(n) = n/( log n - 1)

 について見てきました。しかし、これは究極の推定式ではないような気も
 します。そこで、誤差を小さくするべく試行錯誤の末、つぎの式にたどり
 着きました。

       P(n) =n/(log n - ( 1+1/(log n -1)))

 この式で計算してみました。

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 結果は前回の計算結果と大差ないように見えます。しかしよく見るとつぎ
 のような違いが判ります。
  今回の計算結果の方が前回結果より
  ① nが小さい領域での誤差が大きい
  ② 誤差が+から-に変わる点のn値が大きい
  ③ nが大きい領域での誤差が小さい
 などです。
 私は、この式はつぎのように無限に拡張できるのではないだろうか、と考え
 ています。
    P(n) =n/(log n - ( 1+1/(log n -(1+1/(log n -(1+1/(log n  ・・・ ))))

 そして拡張するたびに、上の①~③の傾向も引き続き現れるのではと推測
 しています。
 これは詳しく調べているわけではないので、あくまでも予想です。間違って
 いるかもしれません・・・

 

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