素数の近似式(1)
前回までに素数定理の2つの計算、X/logX と Li(x) から計算した値
は n<1000 の範囲ではカウントした値 π(n)に比べて数%~10%
程度離れた値になっています。10の6乗を超える数の領域ではその
誤差は数%以下に縮小していくようですが0にはならないようです。
そこでもっと実際の素数の増え方に近い数式はないだろうかと探して
いたところ、ありました。それはつぎのような式です。
計算結果と結果のグラフはつぎのようになります。比較のために素数
定理 (n/log n ) の数値も表示しています。
nの(2/e)乗の計算結果は素数累計の実測値π(n)とn<1000の領域
で良 く合っています。誤差はn=100で+18.4%とちょっと大きいですが、
n=640~645あたりで実測値π(n)と交差しており、n=1000では
-4.1%になります。