基底次元と1次元の関係についてさらに見ていきます。基底次元は1次元
の構成要素であるとも考えられます。そこで1次元の組み立てを見るために
基底次元で1次元を割ってみます。
<直交座標系> <微積分連鎖>
1次元 X X ( logX - 1 )
基底次元 1 logX
1次元/基底次元 X X ( 1-1/logX )
この展開式 は X-X/logX となり、X から X/logX を引いた形になって
います。 ここに現れる X/logX は 「素数定理(注)」 と呼ばれています。
(注)
「素数定理」については「素数に憑かれた人たち」(ジョン・ダービーシャー著)
の中でも詳しく紹介されています。
1次元/基底次元の値は、直交座標系で X となるのに対して、微積分連鎖
では Xに( 1-1/logX )を掛けた形になります。
実際に10から100までの数についてグラフで確認してみます。青の実線が
X-X/logXを表しています。
これは直交座標系の数Xに対して、素数の発生確率 1/logX を除いた値
に補正している意味があるようです。 これに基底次元の logX を掛けた数
X(logX-1) が 微積分連鎖の1次元になっています。