X vs X(logX-1)
数の風景-26で、Xの0乗からの微分、logX からの積分の辺りで微積分の
連続性がよく分からなくなっていたので、ここで再度考えてみます。
前回の検討結果からlogX の積分形は y=1 の積分である y=X に
(logX-1) を掛けた形になっています。
Xの1次元といえば、関数 y=X が常識ですが、この微分は y’=1 となり、さら
にその微分は y’’=0 で、ここで微分の連鎖は途切れてしまいます。
それに対して関数 y=X(logX-1) は、その微分が y’= logX 、
さらにその微分が y’’=1/X となり、それ以降も微分は可能です。
このように、Xの1次元に X(logX-1) を持ってくれば微積分が途切れる
のを回避できるようです。
ここで参考までに、y=X と y=X(logX-1) とを グラフに表示して
みました。
y=X と y=X(logX-1)のグラフが交わる点のyとxの値はeの2乗
すなわち
y=X=7.389056・・・ となっています。
また y=X(logX-1) の傾きは X=1 で 0 となり、最下点 y=-1 と
なります。