ここから前回図示した生命体モデルに数式を適用して解析し、経済発展への道を探っていく。下に解析用の経済モデルを掲示する。
経済を見るには2つの側面がある。第一は経済社会にストックされている資産の大きさ、第二は経済社会で一定期間に生産・消費されるフローの大きさだ。経済規模を一時点の外形の大きさで見るならば第一の捉え方、一定期間のフローの大きさで見るならば第二の捉え方となる。自分は、第一の経済の外形は第二のフローの時間積分値に当たると考えている。
第一の社会の資産規模をΘ、その経済社会に供給される貨幣量をMθ、ηΘを経済社会を維持していくのに必要なフローの大きさとすると、
Θ=∫(Mθ-ηΘ)dt ・・・ ①
なる関係で推移すると考える。この意味は、「経済社会を維持するのに必要な最低限度の費用ηΘと実際に経済社会に供給される貨幣量Mθとの差の累積が社会の資産規模Θとなる」ということになる。ηは組織維持エネルギー係数と呼ぶことにする。
<紅葉> 来てみれば今や最期と紅葉かな