徒然散歩

経済や数学など自分の興味ある分野について書いています。

マジ経-77  供給力と物価変動-1

 供給力が十分でない分野の需給は景気後退時は需要が冷え込み、もともと不足がちな供給に近づく。したがって物価は上昇から沈静化へ、そして下落へと向かう。景気回復時には供給はゆっくりと回復するが、往々にしてそれを超える需要増により、ディマンドプル型のインフレになりがちだ。最終的には供給が需要に追いついてくることにより、物価は上昇から沈静化へ向かう。
 供給力を十分に持つ分野の需給は景気後退時は供給過剰感から安売り競争が激化しコストダウン型のデフレへのルートをたどりがちだ。景気回復時は需要増に供給が速やかに追いつくために物価は上昇ぎみだが据え置きのまま推移することもあり、デフレ脱却としての明確な物価上昇局面には至らないだろう。ただもう1つの要因として、原材料の輸入価格上昇によってそれを使う業種で製造原価が上昇し、コストアップ型のインフレが発生する可能性はある。

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