徒然散歩

経済や数学など自分の興味ある分野について書いています。

マジ経-58  マネー経済の結果得られるもの

 投資先を求めて世界を駆け回る貨幣は実体経済への投融資という大きな役割を果たしてもいるから実体経済とマネー経済の間に明確な境界線が引けるわけではない。有価値をW貨幣をGとしてマルクス流の表現をしてみると、投融資を受けて有価値を生産し、それを販売して貨幣を得る実体経済も、投融資をおこなって実体経済の生産活動を助け、その結果として得る金利等も、同じG-W-G’の流れとなる。だが実体経済の扱うWは有価値(=物やサービス)であり、マネー経済で扱われるWは株式、債券、為替などとなる。そして取引が一巡したあと産み出されたものを見ると、実体態経済では有価値、マネー経済では株式、債券、貨幣などとなる。しかしその実態は投資家AとA以外の投資家との間のG’=G+ΔG のΔGの奪い合いであり、マネー経済の取引によって得られるものは各投資家の手持ち貨幣の増減だけだ。
  <ドクダミ> ドクダミの匂い毒をも消し去るや

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