徒然散歩

経済や数学など自分の興味ある分野について書いています。

マジ経-27  市場に対するマルクスの見方

 資本主義経済を否定しているマルクスは市場取引を否定していた。著書「資本論」の中にその理由をうかがえる一節がある。
 「商品流通の直接的形態はW-G-W、商品の貨幣への転化および貨幣の商品への再転化、買うために売るである。それとは独特に区別される第二の形態G-W-G、貨幣の商品への転化および商品の貨幣への再転化、売るために買うを見出す。買い手が貨幣を手放すのはふたたびそれを手に入れようというずるい下心があってのことにほかならない。最初に流通に投げ込まれたよりも多くの貨幣が最後に流通から引き上げられる。すなわちG-W-G’であり、このG’は G’=G+ΔG すなわち最初に前貸しされた貨幣額プラスある増加分に等しい」
 彼はこの増加分ΔG、または最初の価値を超える超過分を剰余価値(surplus value)と名付けた。すべての価値の源泉は労働にあると考えていたマルクスは本来あるべきでないと考える剰余価値を生む市場取引を否定した。
  <スオウ> スゴーイね幹からも咲くスオウ花

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