(1+i)の累乗の効果
前回、オイラーの公式の1階微分で、複素数の式本体に(1+i)が1つ掛かって
くるという奇妙なことになりましたが、これはどのような効果をもたらすのでしょうか。その効果を探るため、図を交えて考えてみます。
微分1階に応じて(1+i)が1個掛けられる関係を図にしてみるべく、(1+i)を cos v+i sin v に掛けてグラフに表示してみました。
これをみると、つぎのように実数部、虚数部ともに位相が +π/4 だけシフトして
いることがわかります。
このように微分のたびに位相がπ/4 だけ進んでいきます。また変化の大きさを
表す振幅は微分のたびに大きくなっていきます。
積分の場合は微分とは逆に、階を重ねるごとに位相が π/4 だけ遅れていき
ます。また振幅は積分のたびに小さい値に収束していくようです。