各係数α,β,ηの持つ意味から必然的に、αとηは小さいほど、βは大きいほどその経済社会の活力は大きいといえる。途中の計算は省略するが①~④式から経済社会の規模Θは
Θ= Mθ/η +Aexp(-ηt)となる。十分長い時間経過後には
Θ= Mθ/η ・・・ ⑤
となる。Aは時間t=0 のときΘ=Θ0とすれば(Θ0-Eθ/η)となる。 時間t経過後の総生産高MTは
MT= β{(β-α)-(β-α-η)exp(-ηt)}Θ0/η
となる。十分長い時間経過後には
MT= β(β-α)Θ0/η ・・・ ⑥
となる。したがって、十分長い時間経過後には総生産高は初期値(MT0 =βΘ0)に対して
MT/MT0 =β(β-α)Θ0/η/βΘ0 =(β-α)/η ・・・ ⑦
倍となる。
総生産高の初期値比 MT/MT0=(β-α)/η から1を引いた値に100を掛ければ経済成長率(%)を表す。経済が発展するには
総生産高MTが伸びる必要がある。それにはこの式が1より大きいこと、すなわち (β-α)/η>1 であることが必要となる。